「よろこんで。ファンサービスは僕のモットーですから。」
Ⅳ(フォー)
Dr.フェイカーに復讐を誓う「トロン一家」の次男。17歳。兄はⅤ(ブイ)、弟はⅢ(スリー)。かつて神代凌牙(以後シャーク)が、デュエル大会で対戦した相手であり、現「極東(アジア)エリアのデュエルチャンピオン」でもある。
また他の兄弟達と同様に紋章を持ち、Ⅳの場合は右手に紫色の紋章がある。(この紋章によってナンバーズカードを制御できたり、アストラルやカイト達からのナンバーズへの干渉を寄せ付けない謎の力を持っているが、これらについての詳細は現状では語られていない。)
初出は第12話のシャークの回想シーン。デュエルチャンピオンを決定するデュエル大会決勝の対戦相手として登場。当時はシルエットのみの登場で、名前も素性も明かされなかった。シャークのいる控え室にデッキを置いて退出する事で、シャークがそのデッキを覗き見るように仕向け反則負けとさせ、シャークをデュエルの表舞台から追放した張本人。
回想シーンでは不自然にデッキがばら撒かれており、視聴者からも「どう見ても意図的にやってる」「明らかにワザとだろ」「絶対『計画通り』とかほくそ笑んでる」などと突っ込まれたが、後に不正行為を意図的に捏造していた事がⅣ自身の口から明かされる。
ストーリー冒頭にてシャークが不良へと堕ちた経緯も、どうやらここに起因していたようだ。
26話において再登場。名前及び容姿・素顔がはじめて明かされた。
また、先のデュエル大会決勝において、シャークが不正行為を行わざるを得なくなるように仕向けるために、シャークの妹を事故に巻き込んでいた事がⅣの口から明かされた。
目的のためなら手段を選ばない某虫野郎を思わせる外道ぶりを見せたが、相手自身や相手のデッキ・カードのみならず相手の身辺者まで手に掛ける冷徹さ・卑劣さは虫野郎以上であるか。
(しかし58話で明かされた話によると、どうやらシャーク妹に怪我を負わせたのはⅣの意思ではなかったらしく、デュエル中トロンから貰ったカードを使ったら本当に炎が出たという何とも遊戯王らしい出来事によるものであった。)
上記の真実を知り激昂したシャークにWDC(ワールドデュエルカーニバル)への招待状(ハートピース)と「聖なるバリア-ミラー・フォース-」を渡し、WDC出場を促した。
「復讐したいヤツがいる・・・!!」
33話にて、彼のファンである鉄男・等々力とデュエル。表向きは「最も紳士的なデュエリスト」という触れ込みであり最初はその外聞に違わず紳士的な態度を見せていた…だが、奴は弾けた。デュエルでは対戦相手を「ファンサービス」と称して絶望へと叩き落す冷酷無比な本性を露にする。
こちらの詳細は「ファンサービス」の項を参照してもらいたい。
続く第34話にてシャークにリベンジマッチの機会が訪れ、Ⅳもデュエルに応じたことで早くも因縁の戦いが始まるかと思いきや、弟・Ⅲの乱入により中断。両者のデュエルの機会は先へと延ばされる事になった。
やがて42・43話でⅢと共に遊馬&カイトとタッグデュエル。カイトへのファンサービスが遊馬にことごとく妨害され、
「俺のサービスをことごとく拒否りやがって!なんで俺に気持ちよくデュエルさせねぇんだ、俺はお前たちが苦しむ姿を見ていたいんだよ!」と一方的にブチ切れる。
その様を見た小鳥ちゃんは「何なのこの人…」とかわいそうな人を見る目でドン引きしていた。
その後も、鉄壁ライフで粘る二人に対してメタったような台詞を吐いたり、カイトのパワーアップのかませとなった後捨て台詞すらも最後まで言わせてもらえなかったりと、ネタっぷりをこれまでかと発揮していた。
「く……また……! ふざけるなテメェら! いい加減沈めよ! 沈めッ!! 」
「覚えておけ、俺達が受けた苦痛の倍をお前に返して...な、なんだ!?くぅ・・・」
46話での弟の回想では既にかなりやんちゃな性格をしていたものの、兄の言うことは素直に聞くどこにでもいる普通の子供だった。なお、元々かなり金持ちな家のようで大きな犬を飼っていた。
彼が繰り返し口にする復讐というキーワードから、現在に至るまでに何らかの事件が起きたことは明白だが、兄や弟に比べ、一人だけ随分と歪んで育ってしまっている。一体何があったのか。
そして来たる第57話、ついにシャークとの因縁の対決が始まる。
某所では、一家の稼ぎ頭でありながらハブにされるという可哀想な立場にいる、というネタが多かったが部分的には本当に計画からハブられていたらしく、シャークが『No.32 海咬龍シャーク・ドレイク』を所持していたことを一家で唯一知らなかった。どうやらあまりトロンから信用されておらず、むしろ元々シャークの噛ませとしてわざと知らせていなかったと思われる。しかしⅣの方はトロンにかなり依存しており、トロンにいらない子扱いされた時は14歳のシャークに大人げなく嫉妬のような対抗心を見せた。
そして対シャーク戦後半、必死で戦ってるⅣの後ろにいたトロンパパから、「信じてない」「別に勝たなくてもいい」という親子間で交わされる会話とはとても思えないような発言をかまされた。
それに対し躍起になるも彼らしくないプレイングミスを犯したのち、最後は特殊勝利という限りなく負けフラグな効果を持つ『No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ』を召喚してシャークを今度こそ追い詰めるも、その後シャークが覚醒させた『CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス』の攻撃を受け、敗北。
そして敗北後、憑き物が落ちたように突如綺麗なⅣに変貌し、シャークの妹を手に掛けたのがトロンの差し金で「妹を傷つけたのは彼女とのデュエルでトロンから受け取ったカードを命令通り使った結果発生した事態である」という真実と、「シャークの恨みを一心に受けてでも、元の優しかった父に戻ってほしかった」という本心を語る。
(Ⅳに曰く、「そこまでやるつもりはなかった」。シャーク「被害者ヅラすんな!」)
そしてトロンのことをシャークに託し去っていった。
「キサマ達のデュエルはすばらしかった!
コンビネーションも、戦略も、」
「だが、しかし!!」
「まるで全然!この俺を倒すには程遠いんだよねぇ!!ww」
クソワロタwwww